ジャック・デュナン・フォンダン・ショコラ2015/04/11 16:28:30

海外渡航が当たり前の営業職の方々とは異なって、おっさんのような技術屋ですと、多くて年に数回、やはり、その都度、なにがしかの土産を持って帰るしがらみがあります。

10年も昔であれば、高級チョコレートの大きなものを持ち帰れば、何とかしのげたのですが、インターネットの時代になると、情報の拡散が早くて、はやり廃りが激しく、ものによっては通販で簡単に買えちゃったりするわけですね。

フランス、パリ、マレ地区

先の事件で大勢の人々が集った地下鉄リパブリック駅の広場から、南へ。パリの通りは分岐が微妙な角度で、ほんとに迷いやすいのですが、、何度か、おっさんのように、同じところをぐるぐる回るか、GPSスマホを使えば、写真の建物にたどり着きます。顔が無い絵、なんか怖いですね。

リパブリック駅地下鉄 東側出入り口 向こうが西
リパブリック駅前

三角形の角ビルといえばいいのか、その先端 顔の消えた絵
ジャック・デュナン建物1

東側から見ると、こんな感じ。 1階が店舗、2階が工房
ジャック・デュナン建物2

西側からみると、こんな感じ。
ジャック・デュナン建物4

おしゃれなウィンドウ。 パリにおしゃれじゃないウィンドウはありませんが。
ジャック・デュナン建物3

ジャック・デュナン・フォンダン・ショコラ - Jacques Genin Fondant Chocolat

チョコレートとヌガーの工房です。 今の所、通販は無いようで、それでいて、その手の雑誌には紹介されており、なおかつ、おっさんにとっては、まぁ、そんなもんやろなーという、お値段なので、今回のお土産はここにしたのです。 なんといっても技術屋のおっさんから見ると、失礼ながら、中身よりも、あの正方形のアルミの箱が格好いい。 作りも実にしっかりしています。かなり薄い金属なので、ちょっと力を加えると変形してしまうのですが、それをここまで繊細に作っている。そう、中身のチョコの繊細な味わいを容器があらわしているんですね。お見事です。
フランスのおば様たちが商品を吟味している間、待つこと数分、カウンターへ案内されると、さまざまな柄のチョコレートが並んでいます。最初に何個入りが欲しいと告げると、おねーさんが箱を用意して待ってくれます。それから、ひとつ、ひとつについて説明してくれます。とても覚えられるものではないけど、ときおり、興味をしめしたものは、試食させてくれます。
たった9個しか買わないかもしれない客に、2個も3個も試食させてくれるのは、戦略というものでしょうか。
結局、大小の正方形の箱をぶら下げてお店を後にすることになりました。あまり、お洒落とはいえない、おみやげ、まとめ買いには、よく慣れておられるようで、いわなくても子袋まで、用意してくれましたが、いやいや、お洒落にひとつだけ買って、さっと、お店を出てみたいものです。 ヌガーなども、とてもおいしそうで、各種サイトで紹介されているように、お店の中でいただくこともできるようになっていました。店内には2階の工房に続くらせん階段が、この上にあのおもしろい経歴の職人さんがおられるようです。天井には太い鉄骨が走っており頑丈な建物でした。
ジャック・デュナン 店内カウンター

ホテルへおもちかえり。おしゃれなアルミ箱ですが、外圧にはとても弱いので、スーツケースに入れる時には、オルセー空港の屈強なおじさんにほうり投げられても変形しないように注意する必要があります。おっさんは変形したものは、おっさんへのお土産にしました。おいしかった。
アルミ外装箱


ポート・グリモーへ地中海を飛ぶ2015/04/11 19:26:17

M氏の練習飛行に同乗させていただいてから、もう10年になる。

2005年7月30日 
16:40 南フランス、カンヌ・マンデリュー空港を南へ離陸
    右に旋回、海岸線沿いに南下
16:53 ポート・グリモー上空到着。2度旋回しコースを東へ向ける
    陸上をカンヌ方向へ道路沿いに北上
17:16 滑走路を左手に見てパスし、左旋回の後、北側から着陸。

機種 DR400-140  4人乗り木製フレームの軽練習機
機体番号 F-GYKC
所属 AEROCLUB ANTIBES-MONACO
パイロット M氏
教官 アフガンでヘリのパイロットをしていた女性

紅の豚には、アドリア海上空をすべるように豚の赤い愛機が飛ぶ名シーンがあるが、まぁ、少し南ですが、あれです。でも、めちゃ、うるさい。ヘッドフォンしてても、会話なんて聞こえない。
木製フレームゆえに、静かなことが特徴とのことですが。どこが静かやねん。
小さな飛行機で怖くなかったのかと良く聞かれますが、やっぱテンションあがりますからね。危ないなんて、かけらも考えてない。翼があってプロペラが回れば、大丈夫でしょ。
あれから、10年、古い写真とグーグルマップを見比べて、特徴のある地形からポート・グリモーという港湾リゾートまで飛行したんやというのがわかりました。傾いた夕日を受けて、きらきらしていた。着陸旋回のとき、高度が下がりすぎて、教官から膝をたたかれていたM氏は、もう、飛んでいないそうです。

DR400-140 F-GYKC
DR400_140_F-GYKC_01
もっと近くへ 乗り込むときは翼にハードポイントがあり、それ以外はだめ。
DR400_140_F-GYKC_02
シンプルな計器
DR400_140_F-GYKC_cockpit
左後部座席のヘッドフォン端子 ヘッドフォンなんか聞こえやしない轟音
DR400_140_F-GYKC_backsheat.
先行機が滑走位置へ
F-PMXC_Takeoff
離陸 カンヌ方向が見える
takeoff
VFR 管制周波数
DR400_140_F-GYKC_panel
13分後 ポート・グリモー到着 右旋回開始
PortGrimaud_ボート・グリモー01
この町は水路を自分の船で移動するよう設計された
PortGrimaud_ボート・グリモー02
さらに旋回、町の北側へ 南西に沈む夕日の反射
PortGrimaud_ボート・グリモー03
美しい町ですね。
PortGrimaud_ボート・グリモー04
旋回して町を離れる
PortGrimaud_ボート・グリモー05
南西側へ
PortGrimaud_ボート・グリモー06
カンヌ・マンデリュー空港着陸 飛行時間36分 管制塔が見える。
カンヌ・マンデリュー空港
最近の追跡サイトを見ると、この機体は、まだ現役のようです。