パクチー2015/04/18 12:36:18

パクチーは嫌いです。こればっかりは駄目です。勘弁してください。

台湾、台北。

お昼休み、取引先に案内された、なにやらいい感じの、肩肘張らない町の食堂。出てきたのは、お肉のラーメン。おいしそう。そう、それだけだったら絶対においしい。しかし、なにやら菊菜のような山盛りの野菜がトッピングされている。これがうわさのパクチーか、春菊と似たようなものだろうと、口へ運んだとたん、手が止まった。強烈やんか。こら、あかんわ。厨房の奥では店の主人が麺を打つ手をひと時も止めることなく、にこにこしながら、こちらを観察している。と、抜く手も見せずに現れた新しいラーメンの鉢。こちらにはパクチーが無い。日本人パクチー駄目な人多いねといいながら、素早く取り替えてくれた。おそるべし台湾人。やさしさに感謝。

オーストリア、ウィーン。

ホテルへの戻りが遅くなり、まだ、開いているレストランはないかと町へ出ると営業していたのは、ベトナム料理のレストラン。
ベトナムのうどんと春巻きを注文。おっさんの頭の中にあった春巻きはスーパーマーケットの惣菜売り場で売っているようなもの。うどん、フォーも関西人やから問題ないだろう、という感覚。
しかし、これが大失敗。うどんにも、春巻きにも、パクチーが根深くからみつき、分解は不可能。お店の人も大きなメニューの隅から隅まで探してくれますが、パクチーの呪縛を逃れているものは無いようす。
後にも、先にも、レストランに入って水だけ飲んで出てきたのは、初めてです。おそるべしパクチー。ベトナムには行けんなー

中国、北京。

鍋の中には、こちらを向いた鶏のとさか。鍋を囲んだ皆さんは、そこがうまいんだと取り分けてくれようとするが、おっさんは、ひたすら麺や野菜方面へ逃げようとする。そう、野菜、白菜やねぎもありますが、他を大きく圧倒してシャンツァイ、中国でのパクチーです。鍋の中では、いろんな食材がいい感じに、ぐつぐつと。会話も、互いに、片言の英語、中国語、日本語が混ざり合い、こちらもいい感じに。北京郊外の裏通り、店の前で鶏をつぶしている。結局、個人のレベルでは、どの国の人も同じなんですよね。悪いやつもいるけど、なんとか片言でも意思を通じたいという人のほうが圧倒的に多い。で、ひとつでも伝われば、共感できれば嬉しいという。シャンツァイを味として楽しめた一瞬だったかもしれない。

でも、パクチーは嫌いです。

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