アラブ世界研究所のプリント基板 ― 2015/04/26 20:45:26
パリ、5区、セーヌを周回するBUTBUSの東の折り返しの船着場を上がって直ぐのところにある異質な建物がアラブ世界研究所です。 アラブ世界の何を研究しているのだろうというのが既にして謎なのですが、外観の異様さには驚きました。無数ともいえるカメラの絞り機構の連なり、ひとつひとつが独立して南からの太陽の明るさを制御しているとか。
シュリー橋のすぐ南側 船着場を上がって。
シュリー橋のすぐ南側 船着場を上がって。
ふたつの建物の隙間
南の壁面 絞りが並ぶ なんだか地上面が低い
内部の廊下 松本零士さんのメーターを連想する。
内部の廊下 美しくはあるが落ち着かない空間
内部の廊下 雨の日はどんな感じなんだろう
イベントルームのような空間 案外、光は奥まで届かない。
屋上 見晴らし良し。ここまで来る物好きは少なし。
なんなら、2ユーロ出せば、おしゃれな望遠鏡が使える。西方向を見る。
ガラス壁面は反射がきれい。
最上階のレストラン。 入ったこと無いです。
ジャン・ヌーベルが設計し1987年12月に開館した、この建物ですが、光の絞り機構は既に動作していないそうです。まだ、30年も経ってないのに、もはやラピュタの城のようですね。技術屋のおっさんとしては、一度でいいいから、全部のメカがいっせいにウィーン、ウィーンか、ぎーこ、ぎーこかわからないけれど、動くところが見たかった。メカはむき出しですので、モーターとリンク機構で多数の絞りを左右に回転させているようですが、どちらかというと電気屋さんのおっさんには、フラックスもあらわなプリント基板が気になります。
基板を拡大。片面ガラスエポキシ。振動するのに、こんな固定で大丈夫か。
で、おそらく見えない側にはリレーがのっかっていると考えたのがこの図面。もう少し、ちゃんと書くと、これになりますが。なんだか怪しい。
たぶん、建築関係の書物には、どこかに情報があるのでしょうけど、こういう想像も、また楽しいものです。どなたか正解をご存知でしたら、こっそり教えてください。センサーとかもあるはずやし、どないして配線してるんやろ、もしかして、最初から動かないのか。
まぶしいなー、とか、言いながら手動で動かしている人もいそうでデザイン優先も大変やなーと思います。でも、それで大勢の人が吸い寄せられるのですが。オススメポイントです。















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