ポート・グリモーへ地中海を飛ぶ2015/04/11 19:26:17

M氏の練習飛行に同乗させていただいてから、もう10年になる。

2005年7月30日 
16:40 南フランス、カンヌ・マンデリュー空港を南へ離陸
    右に旋回、海岸線沿いに南下
16:53 ポート・グリモー上空到着。2度旋回しコースを東へ向ける
    陸上をカンヌ方向へ道路沿いに北上
17:16 滑走路を左手に見てパスし、左旋回の後、北側から着陸。

機種 DR400-140  4人乗り木製フレームの軽練習機
機体番号 F-GYKC
所属 AEROCLUB ANTIBES-MONACO
パイロット M氏
教官 アフガンでヘリのパイロットをしていた女性

紅の豚には、アドリア海上空をすべるように豚の赤い愛機が飛ぶ名シーンがあるが、まぁ、少し南ですが、あれです。でも、めちゃ、うるさい。ヘッドフォンしてても、会話なんて聞こえない。
木製フレームゆえに、静かなことが特徴とのことですが。どこが静かやねん。
小さな飛行機で怖くなかったのかと良く聞かれますが、やっぱテンションあがりますからね。危ないなんて、かけらも考えてない。翼があってプロペラが回れば、大丈夫でしょ。
あれから、10年、古い写真とグーグルマップを見比べて、特徴のある地形からポート・グリモーという港湾リゾートまで飛行したんやというのがわかりました。傾いた夕日を受けて、きらきらしていた。着陸旋回のとき、高度が下がりすぎて、教官から膝をたたかれていたM氏は、もう、飛んでいないそうです。

DR400-140 F-GYKC
DR400_140_F-GYKC_01
もっと近くへ 乗り込むときは翼にハードポイントがあり、それ以外はだめ。
DR400_140_F-GYKC_02
シンプルな計器
DR400_140_F-GYKC_cockpit
左後部座席のヘッドフォン端子 ヘッドフォンなんか聞こえやしない轟音
DR400_140_F-GYKC_backsheat.
先行機が滑走位置へ
F-PMXC_Takeoff
離陸 カンヌ方向が見える
takeoff
VFR 管制周波数
DR400_140_F-GYKC_panel
13分後 ポート・グリモー到着 右旋回開始
PortGrimaud_ボート・グリモー01
この町は水路を自分の船で移動するよう設計された
PortGrimaud_ボート・グリモー02
さらに旋回、町の北側へ 南西に沈む夕日の反射
PortGrimaud_ボート・グリモー03
美しい町ですね。
PortGrimaud_ボート・グリモー04
旋回して町を離れる
PortGrimaud_ボート・グリモー05
南西側へ
PortGrimaud_ボート・グリモー06
カンヌ・マンデリュー空港着陸 飛行時間36分 管制塔が見える。
カンヌ・マンデリュー空港
最近の追跡サイトを見ると、この機体は、まだ現役のようです。

引き波。石の海岸、ここで終わりか。2015/04/05 05:57:17

もがいていた右手が底の石をつかんだ。助かった。
南フランス、ニースの浜辺、ほとんどがプライベートビーチの端っこで
おっさんは生還した。ニースが出張の旅程に含まれているということで
あわよくばと、スーツケースの底に忍ばせた海水パンツとサンダル
を身につけて、朝市を通り抜けて石ころの海岸にたどり着いたのは
ほんの少し前。ほんとに、大きな石で、足の裏が痛い。
用意を整えたのはいいけれど、さほど、泳げないというのを忘れていた。
ましてや、何十年も海では泳いでいない。
しかし、ここで泳ぐというか、せめて水に浮かなければという貧乏人根性
が勝ち、地中海の空は青いなーと浮かんでいるうち、海岸から離れて
しまった。
ニースの浜辺では、沖合いをアフリカへ向かう大型客船を眺めている
というのが本当の大人というものです。